第二章 「ミヨ」の評判

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第二章 「ミヨ」の評判

 「あの国は、技術は素晴らしいですね。特に車に関しては革新的です。そのほかの事象についても、盗むことがとてもうまい。しかし気になることがあります。周りの目を気にすることしかできないのですかね?常に海外の技術とかを取り入れることに追われて、自分たちの特色を失っているような様子が感じられます。もちろん、悪い業務形態とかは健全な方向に向かうべきですが、海外の方法全てが先進的で正しいとは鵜呑みにしないことです。また、他と違う文化や服装、生活様式を、劣っているとは考えず、『それはそれ、これはこれ』という風に冷静に受け止めて自国を確立していくべきではないでしょうか?」  「ミヨ人?あぁ、あの人たちね。一か所の企業に何十年って勤める。…イソジンじゃないよ、ミヨ人だよ。…大丈夫だよ、あの人たち休暇なんて取らないから。ウチらが休暇の時こそガンガン働かせなきゃ。それがあの人たちの美学なんだから。…え、何?…そうだよ、毎日イライラしながら出勤してきて、仕事中も死んだ魚の目で、上がるときもため息ばっかだから、ミヨ人さんたち。きっとさ、あれだよ。海外には謙って(へりくだって)さ、身内で上と下で揉めてんじゃないの?『もっと海外様に尽くせ!』『はい!!』みたいな。超ウケるwwwwwwwwwwww…うん、うん。あぁ、じゃあ来週の水、木、金でさらに土日で旅行いっちゃう?いいねぇ、予定シメとくよ!うんじゃあねー、はーい♪」
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