プロローグ～始まりの物語

　暫くすると後ろ側の扉が閉められ、前の扉から貫禄のある女性が登場する。八王子と話しているところを見ると、役所側の関係者なのだろう。女性が壇上に立ち口を開く。

　「本日はお忙しいところお集りいただきありがとうございます、責任者の鶴巻です。これから皆さんに受けていただく、特別再生支援制度についてご説明いたします」