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「こちらにどうぞ」
俺がそう言って近くの席に二人を案内すると、親父はカウンターに入り注文を待つ姿勢を見せた。
「あっ、元太たちも好きなもの頼んで良いぞ。今日のバイト代だ」
親父の言葉に
「やったー!俺、コーラとナポリタン大盛り!……カレーも頼もうかな」
と元太は即座に答えた。
ひかりは
「少しは遠慮しなさいよ」
と呆れたようにため息をついて
「私、アイスティー。隆也は?」
と尋ねた。
「コーヒーブラックで」
「こっちが高校生で、こっちが中学生……。どうしてこうも違うのか」
ひかりはそう言って元太と隆也の顔を交互に見比べた。
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