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ゆっくりとうなずいた雅美さんは、
「飲んでも良いよ」
と詩織ちゃんを見つめ笑った。
俺は部屋の隅の椅子に座り、本を膝の上に置いた後じっとその時を待った。
二人は同時にゆっくりとソーダに口をつけた。
「おいしいね」
詩織ちゃんが笑った瞬間、部屋がキラキラと明るく光り始め俺の手元の本が青い光を放った。
来る……。
3,2,1……。
光がすーっと弱まり、部屋が元の明るさに戻ると、二人の前の椅子には一人の男性が腰を掛けていた。
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