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これは確かに起こり得たことだ。
しかしあまりにも現実ではない。
私は幼いの頃父親と母親をなくして孤児になる。
それから一週間後に孤児院に入ることになる。
が私の非凡差はその他孤児や院長たちすら驚きを通り越し化物のような目をしているのが常にわかった。
私はここにいるべきではない。
それが院長の考えでもあったのだが孤島に放り出される。若干14歳まででここまでのことがあった。
別に不幸を知ってもらいたいわけでもない。そんなこともあった。とだけである。
そして現在20才。名前は御影島エリス。
職業は・・・探偵である。
※
ふぁ・・・スゴい眠い。
電車に揺られながら10時間。
アメリカテキサス州。
探偵として呼ばれたのだが・・・。
「なんで呼ばれたんでしょうかね」
私は呼ばれるほど業績など上げていない。むしろほとんど引きこもりといっていい。なのでこのような手紙などもほとんど来ない。
中身はこう言う内容。
『警備として貴公の力を借りたい』
この一文である。
とはいえ依頼であることは間違いないしここまで来ましたし。話を聞くだけでも聞かないと。
手紙の主は、名をよく聞く。
だからこそ無視もできない。
「はぁ、面倒ですね」
「そんなこと言わずに」
なぜか前の席に座ってる彼女はポテトをむしゃむしゃと口に含んでいる。
彼女は、私の御付きの一人。
「名前なんだっけ?」
「まさかのお忘れっ、これはいつも通りだことぉ。私の名前はフウカですよっと。さぁ思い出したところ申し訳ないのですが」
うるさい。
こんなのがよく御付きになれたよね。
むしろよく私が許可したわ。
「女性としては似合わない格好ですね」
ほっとけ。
ガチガチにスーツを着ててなにがわるい。
家ではあんな格好だからいつもと違う正装にしてきたのに文句言われるとは。
「普通、旅にはこんな格好でしょう」
そういう彼女は一般的なシャツに帽子、なぜかサングラスまでかけてお忍び貴族って感じだ。
もっと言えば立場が逆なんじゃと言われそうだ。
身長は私の方がかなり小さく子供にも見られるので御付きを同行させたのだが本当に人選間違えたかもしれない。
「おっそろそろじゃないですか」
「目的地につくまでに疲れる、ちゃんと役目はわかってるでしょうね」
「わかってるですよっと。それじゃちょっくら結婚式に乗り込みますか」
その服装着替えてからなとねんを押してある場所に向かうのだった。
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