当たり前に、溺愛

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凛様の想いが私の琴線に触れて涙が出そうになる。 恋をするってこんなに心が熱くなるものなの… 「じゃ、俺はまた会社に戻るから」 「え?」 凛様は私に手を振って、颯爽と元来た道を引き返していく。 「り、凛様、中華まん… 中華まん、一個残しておきますから」 ……だから、部屋で待ってます。 という言葉は胸の中にしまった。 凛様が来るか来ないかは分からないけど、中華まんは凛様のために取っておく。 もし来た時にそれがなかったら、きっと子供のように残念がると思うから。 凛様は星矢君の部屋に必ず顔を出す。 そう、今日の中華まんの夜みたいに。 星矢君を交えて英語で会話を楽しむ私達の関係は、凛様いわく誰も何も言えないし言わせない関係だという事。 私も凛様もアメリカで過ごした時間が長く、偶然にもハイスクールが一緒だった。 星矢君の英語力向上にはネイティブ的は環境が必須で、嬉しい事に星矢君の英会話は日に日に上達している。
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