第一章 君の陰毛を抜きたい

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君の陰毛を抜きたい。四六時中、頭から君のことが離れない。 僕と君は、付き合っている訳でも何でもない。君からすれば、僕はただ斜め後ろに座るクラスメートの1人に過ぎない存在だ。勿論、話したことなんて一度もない。僕がただ、斜め後ろから君を眺めているだけだ。 でも、僕は君とキスをしたいとか抱きたいなどと思ったことはないから安心して。なぜなら、僕の手で君を汚したりしてはいけないって思ってるんだ。君は、僕の親友の木村と付き合っているからね。 僕は、親友の彼女のことが好きなダメな奴だ。何度も何度も、君を諦めようと頑張った。でも、人を好きになるよりも嫌いになるって難しいね。どんなに頑張っても、君を諦めることが出来なかった。 君のこと、どうやったら諦められるんだろうか。毎日、君を忘れようと葛藤を繰り返してる。しかし、忘れようとする度に、俺はなぜか君の筆箱やたて笛、体操着を盗もうとしてしまうんだ。 ああ、こんなことをしてはいけない。これじゃ、ただの窃盗というか犯罪じゃないか。君を諦めようとする度に、衝動から悪に手を染めてしまう僕がいる。 僕の部屋には、君から盗んだ体操着、たて笛、水着、シャープペンシル、消しゴムなどが溢れかえっているよ。溢れかえる君のモノを見るたびに「ああ、俺は何をやっているんだ」と後悔に苛まれるんだ。
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