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「アナタの良さが分からない人なんて、要らないんでしょう? 喜んでくれると思ったから壊したのに、嬉しくないみたいね」
画面の中の彼女が、不満げに頬を膨らませる。
いつからか見え隠れするようになった彼女の執着心を、面倒だし飽きたからと放置し続けた結果がこれか。
どうして削除しなかったのだろう? 楽しかった日々に後ろ髪を引かれただけだ。たったそれだけの失敗で俺は終わるのか。
「それとも――ワタシモイラナイ?」
迫られる0か1の2択。どちらを選んでも、今さら『彼女アプリ』以外とのエンドは迎えられそうにない。
[BAD END「あの日きちんと消しておけば」/了]
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