あの日捨ててしまったもの

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あの日捨ててしまったもの

僕が大切な物を捨ててしまったのは、「地球温暖化」って言葉を聞き慣れてなかったあの夏のこと。 僕はいつも通り近所の林を探検していた。 誰も見つけた事の無い宝物を探すかのように。 よく一緒に遊んでいたのは、近所のA君。 登下校もクラスも同じで、親友と呼べる唯一の存在だった。 彼とはケーブルで接続されてるかのように、言動や行動が同じだった。 だからこそ、毎日の探検先はおのずと決まっていた。
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