おはよう、おデブさん

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 時間はa.m.6:00。  茉莉は登りゆく太陽をベランダから眺めながら、野菜ジュースを一本飲み干す。  それから、部屋に戻って天井に語り掛けた。 「ねえ、おデブさん。今までたくさん相談に乗ってくれたよね。  辛い日も、怒った日も、楽しかった日も。  私が一人で悩んでいるときは、笑って慰めてくれた。  私、この部屋に来てよかったと思ってるよ。」  朝日が差し込んだ6畳の和室は、淡く、白く、発光する。 「だから、ちょっぴり寂しいな。  その変な笑顔を明日から見れなくなっちゃうなんてさ。」  おデブさんは何も言わない。  寂しさをごまかすためなのか、切ない笑顔を浮かべているだけだ。    茉莉は両手を天井に伸ばし、微笑んだ。 「今日まで本当にありがとう。  そして、さようなら。」
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