拉致③
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拉致③
「では、失礼します。」 俺のなかでは、やっと踏ん切りがついたようだった。その時ふと気づいた。陸の姿が見えない。 「陸~帰るぞ~。陸~?陸!おい!どこだ!」 必死になって探していると、下になにかが落ちていた。これを見る限り、陸のものだと察しがついた。その袋のなかからでてきたものは、花か何かの種で、路地裏まで続いていた。
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