出会い②

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出会い②

次の日の朝、俺はその子供の叫び声でたたき起こされた。 「なっなんだ?どうした?」 「な、なななな……」 「お、体大丈夫か?昨日はかなりひどかったぞ?」 そう声をかけると、ハッとしたような表情をした。 「あ、ありがとうございました…もう、大丈夫です…」 「そうか、よかった。あ、家はどこだ?迷子か?俺が勝手に連れてきたから、きっと心配されているんじゃないのか?」 「あ……」 「よし、家まで送ってくよ。病み上がりだしな。」 「…はい…」 俺はそう言って、その子の様子にも気づかないままに家を出た。 「あ、あの…!ここで…大丈夫です…」 「え…でも…」 「あ、ありがとうございました…!」 「あっ…ちょっと…!」 その子供は青ざめたように、俺を遠ざけるようにして走り去っていった。そういえば名前も聞いてなかったなと思いながらも仕方なく家への帰路を急いだ。
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