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拉致② 陸side
おねがい…!行かないで…!1人なんていやだ…おねがい…側にいてよ…。言いたくても口から声がでない。そして、そうこうしているうちに霞さんは中に入ってしまった。怖くて入ることもできないから外で待つしかなかった。突然、背後から足音がして振り向くと、口になにかを押し当てられ、僕は意識を失った。全て一瞬のことで、なにが起きたのかわからなかった。
目が覚めたときには両手が縄で柱にくくりつけられていた。この状態で冷静でいられるはずもなく、ただただ怖かった。助けてほしいと思った。
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