後輩は島津、先輩は坂本

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後輩は島津、先輩は坂本

 島津は3年前に突然行方不明となった妻・五月をずっと探し続けていた。  2018年8月のある日、五月から島津のスマホに「迎えに来てほしい」というメッセージが送られてくる。    島津はメッセージの情報を頼りに、東武市にある農場の跡地に赴く。  廃墟となった都路邸で五月と再会したが、島津の目の前で、五月は次第に様子がおかしくなってついには正気を失い、島津に襲いかかってくる。     やむなく島津はナイフで五月を撃退するが、その直後に背後から謎の人物に襲撃され、意識を失う。     やがて、目を覚ました島津が見たものは、ゾンビに変貌し、おぞましい料理の乗った食卓を囲む島津家の住人の姿だった。  屋敷に囚われてしまった島津は、電話でコンタクトを取ってきた先輩、坂本の協力を得ながら、狂気に満ちた農場からの脱出を試みる。そして、長い探索の果てに五月や島津家を襲った間瀬弘明の真実を知り、すべての元凶として廃校に潜む邪悪な存在と対峙することになる。
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