好きと言ったら終わってしまう【コミカライズ】

第１章：新しい上司

課長は私が知らないうちに会計をすませていて
私たちはバーを出た。

半円の大きなシャンデリアが照らす
１階のホテルのロビーへ着くと、
私の前で歩いていた課長が急に後ろに振り向いた。

「忘れ物したから
ちょっと戻ろう。」

その言葉が発しられたのと同時に、
それが嘘だということにも気づいた。

回転するエントランスのドアから
俊哉と綺麗な女の人が手を繋ぎ入ってきたからだ。