第1章:新しい上司

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「ちょっと待ってて」 課長はボロボロの私を近くのソファーに座らせると 私の元を離れた。 涙はずっと止まらない。 どこからこんなに溢れ出してくるのだろうと思うくらい、 大粒の涙がポタポタと落ちる。 課長は数分後に戻ってきて「行くぞ」と言った。 「え、どこへ?」と何がなんだか分からない様子の私の手を 強引に引きエレベーターに入ると18階のボタンを押した。 一瞬のうちに18階に着くと、 そのまま私の手を引き、1803の部屋の中へ 私を連れて行った。 ベージュと茶色を基調にした高級感の溢れる部屋に 泣いていた私も流石に少し冷静になった。
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