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「ちょっと待ってて」
課長はボロボロの私を近くのソファーに座らせると
私の元を離れた。
涙はずっと止まらない。
どこからこんなに溢れ出してくるのだろうと思うくらい、
大粒の涙がポタポタと落ちる。
課長は数分後に戻ってきて「行くぞ」と言った。
「え、どこへ?」と何がなんだか分からない様子の私の手を
強引に引きエレベーターに入ると18階のボタンを押した。
一瞬のうちに18階に着くと、
そのまま私の手を引き、1803の部屋の中へ
私を連れて行った。
ベージュと茶色を基調にした高級感の溢れる部屋に
泣いていた私も流石に少し冷静になった。
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