第39章:本当馬鹿みたい

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加藤さんって なんかお母さんみたいだなぁ、と思いながら 一緒にタクシーに乗り込んだ。 「今度、そちらの会社にまたご挨拶にいかないと。 こんなご迷惑をかけてしまって。」 「まぁ、受付の方が色々対応してくれましたよ。」 「そうなんですね。」 「お仕事大変なんですか?」 「あー・・・そうですね。 ずっと大変だったんですけど、 最近少し悩み事というか・・・ 色々あって。」 「そうなんですか? 僕でよかったらいつでも聞きますよ。」 「え。そんなぁ。」 「頼りになりませんか?」 「そういう意味じゃないですよ。 愚痴って、言われる方も ゲンナリしちゃうじゃないですか。」 「里田さんの気が少しでも晴れるなら 別に僕はいいですけどね。」 「加藤さんは本当に親切な方ですね。」
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