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そういえば
起きた時から
コンソメのいい匂いがしていたのを感じていた。
脱ぎっぱなしにしていた服は
ちゃんとサイドテーブルに畳んであって、
それを着てから
正紀さんの後について
キッチンに向かった。
「まだ始めたばかりで
千夏みたいにはうまくつくれないけど。」
そう言って、
ガスコンロの上に置いてある
鍋の蓋を開けると
ポトフだった。
「これ、全部正紀さんが?」
「うん、まぁ。」
「すごい美味しそう!」
「あんまり期待すんなよ。」
「期待しかしてないですよー!
だってすごくいい香りだし。」
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