第43章

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そういえば 起きた時から コンソメのいい匂いがしていたのを感じていた。 脱ぎっぱなしにしていた服は ちゃんとサイドテーブルに畳んであって、 それを着てから 正紀さんの後について キッチンに向かった。 「まだ始めたばかりで 千夏みたいにはうまくつくれないけど。」 そう言って、 ガスコンロの上に置いてある 鍋の蓋を開けると ポトフだった。 「これ、全部正紀さんが?」 「うん、まぁ。」 「すごい美味しそう!」 「あんまり期待すんなよ。」 「期待しかしてないですよー! だってすごくいい香りだし。」
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