第43章

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「結婚しませんか?」 いきなりの敬語が不自然でびっくりしたが、 そう言った正紀さんの顔はとても眩しい。 私は そんな姿に胸がいっぱいいっぱいになって、 気づくと目に涙が溜まっていた。 「なんで、泣いてるんだよ。」 正紀さんは そう笑うと、絡め合った手から 片手を外して 今にもこぼれ落ちそうな水滴を拭ってくれた。 「だって・・・だって・・・」 いずれそうなりたいとは願っていたが、 まさかの告白に、私はあたふたしていた。 「いきなり、ずるいです。」 「前々から考えてたけど、 さっきのまったりとした時間が、 なんだかいいな・・・って思って。」 「・・・私も、 あんな風にずっと過ごしたいって思ってました。」
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