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「入れてもいい?」
と聞くと 小さく頷いた。
俺は細くて簡単に折れてしまいそうな体を
優しく、ゆっくり、丁寧に抱いた。
途中里田の顔を覗くと
カーテンから漏れる街灯の光で
閉じた目の下に涙の跡が見えた。
あいつへの罪悪感だろうか?
好きでもない男に抱かれている喪失感だろうか?
癒してあげたい、
幸せにしてあげたいのに
俺は結局自分の欲望に任せ彼女を抱いていて、
ただの自分勝手なやつなのかもしれない。
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