4549人が本棚に入れています
本棚に追加
/498ページ
シャワーを浴びに行く前に
「これ、俊哉のなんですけど・・・」
と里田から手渡されたTシャツとスエットパンツには
若干困ったが、
そうだ、俺はあいつの身代わりなんだ、
と同時に我に返った。
可愛らしいシャンプーやらバスアイテムが揃った風呂場で
ちょうど良い温度のシャワーを浴びた。
背丈もあまり変わらない俊哉の部屋着は
ジャストフィットで、
なんとなく複雑な気持ちだった。
里田のシャワーを浴び終えるのを待っている間
リビングルームのソファーに腰をかけた。
ローテーブルには 里田がわざわざ用意してくれた
ビールと水とおつまみが置いてあった。
部屋を見渡すと俊哉との写真が
何枚も写真たてに飾ってあった。
高校時代や数年前のものだった。
あいつも この部屋に入ったことあるんだよなぁ。
そう思うと、
早く俺のものにしたくて、
より里田を抱きたくなった。
最初のコメントを投稿しよう!