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偉藤代表は元々学校教員であったそうで、
ここでは待機児童達の宿題を手伝ったり補習授業を開いている。
それも無償でだ。
非営利団体なのでどこからも賃金は貰えないのにだ(なんたる事だ、国は一刻も早く支援しろ!)
彼は子供が好きなのだ。
そんな彼を心ある市民は見捨てない。
同じく魔女に苦しめられた人々が資金や人員を充てて援助によって支えてくれているのだ。
かく言う俺の両親も都立建斗麻豊十加賀久能学園中学校のOB、OGなのでこの魔導師事務所に所属し地域警らや出資を行っている。
「偉藤さんが薦めてくれたから、今僕は魔法少女で居られるんです」
茉穂は照れたように言う。
確かに、一度スカウトされたが
飴野茉穂は断っている。
天狂教団魔導師事務所都立建斗麻豊十加賀久能学園中学校には籍を置かず
フリーランスの魔法少女として活動しているのだった。
「まぁ組織に所属するとそこでの制限って言うか
しがらみが起きるからねぇ。
今じゃ“魔女にも人権を!”とかトチ狂った事を抜かす人権派魔導師団体も居るしね」
「えぇ、僕は僕の流儀でやらせてもらいます。あなた方の厄介にはなりません」
茉穂は己の胸に手を当てる。
そこには魔女を狩る道具か隠されている。
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