学園祭

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「今日も一日、頑張るぞい!」 「どうした急に!?」 茉穂は何やら意気込んでいる。それはともすると魔女以外の敵まで呼び込んでしまい兼ねない呪文だが… 「ゆっくり大きな気持ちで待とう、10時12時3時7時9時… 全てお店がピークに達する時間なんだよ。」 「9時までやんの!?」 志本罫躯くんの遺した店を守り立てる気概は凄まじいが、俺に危害は加えないで欲しい。 甲斐摂津尼模儺礼太は生身の人間なのだ。 「僕たちには時間が大切なんだ!」 「分かった、分かったよ付き合うよ!」 後ろから思い切りな! 「おう、やっとりますか。 すんまへんな迷惑かけてしまって」 「うおっ!?志本くん!?」 「生きてたんだ!」 俺達が馬鹿な掛け合いをしている間にひょっこり死した筈の志本罫躯が姿を表したではないか! 「はっはっは、丈夫なだけがワテら魔法少女の取り柄ですわ。 何や、 身体がシフォン言うぐらいやしね♪」 めでたしめでたし
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