ハロウィン

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「やあ、飴野くん。来たんやね。学園の課題も有るのに子供達の面倒見てもらって悪いねー」 ブティックを改装した集会所である、 『天狂教団魔導師事務所』の表札の建物へと到着。 扉を開けると四十代の男性が新聞紙を片手に姿を表した。 この男こそ、天狂教団魔導師事務所都立建斗麻豊十加賀久能学園支部の代表 偉藤尊(いとう たつとぶ)である。 「トリックオアトリートメント!」 「それじゃあ髪の毛サラサラなるだろうが!」 挨拶がてら、子供達と遊ぶ茉穂だったが 偉藤さんは人格者なので俺達の無礼も微笑んで観ている。 「えーっと、なんだっけ? トリックオアアスリート!?」 「何の競技に出るんだよ」 悪戯っ子選手権大会でも有るんだろうか? 「ニート??」 「ニートじゃねぇわ!」 茉穂の野郎、わざと間違えてやがる。
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