173人が本棚に入れています
本棚に追加
/264ページ
ー アミバ(トキの偽物)の治療 ー
アミバ:
『ユリアさん。あなたの病気を治すためには、まずあなたがこのトキに絶対的な信頼を置くことが必要です。その為にわたしはあなたを愛しますが、あなたはわたしを愛せますか?』
ユリア:
「無理です。あなたにそう思われていると知るだけでわたしは死にたくなります。」
アミバ:
『な、なるほど。病気の割には自己表現がしっかりしている...。では治療を始めます。』
(このクソ女め。経絡秘孔を打って俺を愛する様に仕向けてやる。)
≪激振孔!!(げきしんこう)≫
ユリア:
「トキ先生!何をするのです!?」
アミバ:
「フ・・・心配するな。新しい秘孔の究明だ。」
(フハハハ!あと1ミリでおれの指が秘孔に達する!!これでユリアは血圧は急上昇し俺を愛していると勘違いする筈だ。)
≪バッチーン!!!≫
トキ:
『どけ!何をしている!!』
アミバ:
『はっ!はぐっ!!おっ。俺の...俺の顔を叩きやがったな!』
トキ:
『誰だか知らぬが、生兵法は使わぬことだ。』
ユリア:
「あ...あなたは?」
トキ:
『俺の名はトキ。肉体を支配するのは魂。激流を制するは静水。あなたは病気ではない。』
ユリア:
「わたしは病気ではない...。あなたがトキ...。では...。」
アミバ:
『ん!?間違ったかな...。』
トキの登場により、アミバの正体はバレてしまい、アミバは逃げる様にその場を去って行きました。
そして、ユリアは自身に起きていることの原因、更には症状を改善させる為に、ユリア自身がユリアの自己(ラオウ)と対話する必要があることを知らされます。
最初のコメントを投稿しよう!