昭島のマンション

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メールの感じからなんか怒られるんじゃないかとビクビクしながら、部長に『お客さん宅を出ました』とメールを入れて迎えにきてもらったんです。 直ぐに車がきて乗り込むと、そこには小野田と部長。 部長: 「満男、なんだあの女?おかしいだろ?」 小野田: 「絶対やばい人だってあれ。」 満男: 『はい?』 二人が何を仰ってるのかわかりません。 話を聞くと小野田が商品を持ってきて玄関を開けたとき、僕の肩の上から女性が小野田を睨みつけていたとのこと。 部長は小野田から話を聞いていて、面白そうだからマンションの近くで待機してたらちょうど僕から電話が来たので直ぐに見に行ったと。 そしたら奥の部屋から女が両手を伸ばして立っていて、ビビってすぐ逃げたとのこと。 ≪ゾクゾク≫ ってしましたよ。 全身鳥肌立って気持ち悪い~。って。 最初は二人がからかってるだけかと思いましたけどね。 だって、僕、ずっとおっさんと話してたんですもん。 ただ、部長はさておき小野田は変な悪ふざけをする様な男じゃないんで信じたんです。 そこから3人で話をして、僕は女性なんていなかった。ずっと男性の方と話をしてたと。 部長と小野田は赤い服をきた髪の長い女がいたとずっと言い張るんですよ。 結論、そっち系の方なんじゃないかという事になり、 とりあえず昭島市からは撤退しよう。 夜の営業は控えよう。 という事になりました。 っていうのは、僕より部長と小野田の方が明らかにビビってたんですよね。 だって、僕。視てないですもん(・∀・) そして翌日、部長が昨日のことを全国の営業所に知らせたらしく、新人の満男って奴が幽霊マンションにいきました。 って事で売上じゃないところで少し有名になった僕でした。 ついでに言うと、僕は横浜営業所で働いてたんですが、会社は渋谷・新宿・埼玉・銀座・その他名古屋・関西方面などいろんなところに営業所があり、新宿営業所では僕の行った昭島のマンションは、知ってる社員も何人かいたみたいです。 もちろん、あそこ出るよって意味で(´∀`*)
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