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ー 宇宙(集合的無意識)へ ー
前澤さん:
『ラオウさん。今回あなたをアーティストと認めて一緒に宇宙にきてもらいましたが、学校でのラオウ不在のリスクは理解してますか?』
ラオウ:
「このラオウ、そんなことは承知の上だ。お前は黙ってアンビリーバボーでも見てればいい。」
前澤さん:
『しかし、いくらあなたが剛力でも拳王高校の生徒たちがまとまれば流石にあなたでも敵わない。新たな挑戦で生を彩るのはいいことだが、暴動の芽を摘むのが先だったのではないか?』
ラオウ:
「黙れ。ゴリラ顔。このラオウに意見するなど1万年早いわ。そんなことより、この宇宙にきたら全人類の意識と繋がるというのは本当か?」
前澤さん:
『...はい。本当です。
宇宙には時空が歪められた高次元の領域がある。そこに入ることによってラオウさん、あなたは全人類の意識、更には霊と呼ばれる存在とも交わることができるんです。ただし、その領域に入るということはあなたは物質的な存在ではなく光、つまりは状態・波となる。』
ラオウ:
「ゴリラの言うことは意味がわからん。人間にも理解できる様に言葉を選べ。」
前澤さん:
『...はい。つまり、物質とは3次元での存在なのです。そして、これからあなたが向かうのは別次元。4次元なら4次元なりの5次元なら5次元なりの変身を遂げてもらう必要があるのです。』
ラオウ:
「初めからそう言えばいい。変身をすれば良いのだな?」
前澤さん:
『そうです。ただ変身には一つ問題があります。あなたが3次元の世界に戻ってきた時に、現在持つあなたの力が弱まっている可能性があるんです。
つまり、剛力ではなくなる...。』
ラオウ:
「ふん。剛力など、このラオウには必要ない。よく見ればブスであろうあんなもの。」
前澤さん:
『ラオウさん。言っていいことと悪いことが...。』
ラオウは、拳王高校が荒れてしまうリスクを知ってか知らずか、前澤さんをパシリの様にして別次元へと突入します。
そして、ラオウは物質的な存在から光へと変身し、他の人間の意識に入り込み、また自らが殺した師の霊とも出会う訳です。
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