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気が付くのが遅すぎだが、ここオレの部屋じゃない!!
ぼんやりと白い部屋で、手術台みたいな物に乗せられて、手足はベルトで拘束されている!
正に宇宙人に拉致された人そのまま!
ベタ過ぎ!
グレイのヤツはタブレット端末みたいな機械をいじっている。
それを見たら恐怖よりも怒りがわいてきた。
「おい!そこのグレイ!何してくれてんだよ!これ拉致じゃん!犯罪だよ?なに考えてんの?勝手に変な部屋に連れてきて、手足拘束?は?オカシイんじゃないの?ねーえ、聞いてんの?聞いてんのかって聞いてんの!ちょっと~」
グレイは呆れた様な顔をした。と思う。
「少し黙ったらどうかな?」頭の中に声が響いた。
「あまりキレイな言葉とはいえないね。悪い言葉を使うと口が腐ってしまうよ」
口が腐る?それは困る。
「じゃあ、黙る。黙るけど黙った事によってストレスがたまって、心が壊れると思うけど、それでもキミが気にしないというなら黙るよ」
「はあ~?」
今度こそグレイは呆れた顔をした。
「私たちは、アナタに危害を加えようとは思っていない」
「え~、本当かよ~。じゃあ、何で手足拘束してんの?あ、シュミ?キミ個人のシュミなわけ?」
グレイがため息をついた様な気がした。
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