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少しの間ひとりにされた。
グレイは壁に突然現れたドアから出て行ったのだ。
そのドアを見て、
「うお、すげー!なになに?どういう構造?どうやってドア出したの?文明すごいじゃん!なにもわざわざ地球人研究すること無いんじゃない?ねーえ、聞いてる?ちょっと~」
とオレが感動した気持ちを伝えているというのに出て行ってしまったのだ。
ひとりになって、さて、どうしようかと思った途端にグレイが戻ってきた。
早くない?
戻ってきたグレイの手には、細長い針の様な物が握られていた。
先端が光っている。
そんな物騒な物を持ってオレに近付いてくる!
「待って待って!なにする気?ちょ、ちょ、」
「落ち着いて」頭の中に響くグレイの声。
「大丈夫。少し人体を調べて%~/;を設置するだけだから」
なにを設置するって?肝心なところが聞き取れなかったのだけれど。
危害は加えないって言ったくせに!
「危害ではない。これは研究実験だ」
心読まれているし!いや、ずっと読まれていたんだ。
いや、今気にするポイントそこじゃないし。
そんな風に焦っているうちに先端が光る針はどんどん近付いてきて…
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