第10話 小人の新しい王様

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 「なぜだ。ミキ。なぜ抵抗する」  それは私が聞きたい、と思った。私の身体が抵抗している。愛している筈の角さんの愛撫に、抵抗し続けている。その時。私はある一つの考えに思い至った。私は。私は自分が許せないのだ。私は。汚れてしまった。他の人に抱かれてしまった。角さんと付き合っているのに。角さんが大好きなのに。汚れてしまった。私は。そんな私が許せないのだ。だから私は抵抗している。そうか。ようやくわかった。それが今私が角さんに抵抗している理由だ。大好きな角さんに申し訳ない。この私の汚れてしまった身体。凌辱され、蹂躙され、それを自ら求めてしまった私の身体。申し訳ない。見られたくない。触られたくない。角さんにだけは。大好きな角さんにだけは。そう思った。しかしそんな私に構わず、角さんの手が強引にスカートの中に入ってきた。私は足と足の間を絞めてなるべく触られないように抵抗する。でも無駄だ。角さんの手は巧みに私の敏感な芯をまさぐる。下着の中に入ってくる。そして彼の手が行き着いた。私の核に。私の核。私の核に触れられた。ジンと来た。痺れるような感覚があった。その時。戻って来た。フラッシュバックした。記憶。感覚。あの時の。これは。舌か。舌ベロか。舌の先がべろんべろん私の核を貪っている。しゃぶっている。弄んでいる。その度に強烈な痺れが私を襲う。痺れが強過ぎて失神しそうになる。でも股間から発生している強烈な痺れ自体が私を失神から引き戻す。苦しい。うまく息ができない。苦しい。苦しいけど。もっと。もっと。もっと欲しい。もっと頂戴。もっと。もっと。ああ駄目。奥が。奥が欲しがってる。奥に頂戴。奥にも頂戴。ああ。入ってくる。そう。入って。入って。ああ。入ってくる。入ってくる。来て。来て。入る。入る。入る。ズポズポ。ズポ。ズポ。これは。誰の? 誰のだろう? わからない。でも気持ちいい。すごく気持ちいい。満たされる。私は満たされる。これは人の? 人のオ〇ンチン? それとも? 注射? 張り型? オモチャ? 何? 何?
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