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「ミキ、ミキ」
目を開けると角さんの顔があった。大丈夫か、と言う。うん、と私は答える。意識が飛んでしまっていた。ここはドローンの助手席で眼下には林が広がっており、降り注ぐ陽光の中、私は全裸で角さんに抱かれていた。激しく抱かれていた。椅子の上で足を開けるだけ開いて、ズボンを脱いだ角さんの下半身に下から思い切り突かれていた。失神していたのか。私は。果てたのだろうか。角さんは。私の中で。よくわからない。でも角さんは全裸の私から離れ、運転席でズボンを上げている。満足してくれたのだろうか。満足してくれたらいいのだけれど。
お日様が眩しい。日に焼けてしまいそうだ。でも動けなった。私は開いたままだった私の足を閉じた。それしかできなかった。ぼーっとする私の頭。でも何か、思い出したことがあった。私は抱かれたのだ。昨日の夜。色が白い。あれは白人か。白人の男だったのか。舐められ、痺れ、私は懇願し、何度も突かれた。何度も何度も。そしてその男は私の中で果て、その後も私は欲しくてたまらなくなり、男が注射してやると言い、私は注射を下さいと懇願し、そしてしばらく待たされた。そしてその注射を誰かが持ってきた。あれはキョウコ教祖補佐だったのか。遅いぞと白人の男が言い、すみませんと女が言った。そして私は注射をいただいた。注射は男の人の局部にそっくりなもので、それが私の股間へ深く注射されるのだ。「有り難い」という言葉が私の口から出ていた。「有り難い」「有り難い」 そう。本当に有り難いという感覚があって、それが私を支配した。「飲み込め」と言われた。よくわからなかったけれど、注射を出し入れされているうちに私は絶頂に達してしまい、子宮がヒクヒク痙攣した。「そうだ」と男は言った。「飲み込め」「飲み込め」。
私は飲み込んだのだ。その男の肉体から発射されたその男の精液を。そして注射器から発射された注射器に仕込まれていた液体を。
「有り難い」
「有り難い」
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