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川の手前で待っていると、やはり聞き覚えのある複数の声が聞こえてきた。
「親父の遺産は、長男である俺が全て頂く。」
「俺は土地と家を貰う。」
「ちょっとー、狡いわよ。平等に三等分するべきよ。」
「親父の面倒ずっと看てきたのは、俺だぞ。」
「兄さんじゃなくて、面倒看てたのは嫁さんだろ。」
こいつら、わしが生きるか死ぬかって時に、遺産を誰が貰うかで揉めてやがる。
まったく、なんて非常識なやつらだ。
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