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「あっ、すみません」
「どうぞ」
まるで自分の家のように振舞う天沢さんに着いて、遂に私は大好きな鏑木郁先生の家に踏み込んだ。
玄関を入って、右手にあるドアを開けると。
────そこはジャングルだった。
「……え?」
「郁」
「え?」
まず、ここは室内であることを確認させてほしい。
そして、天沢さんが何て呼んだかも、もう一度聞き直していいだろうか。
「郁、どこ」
聞き間違いではなかった……!
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