常識をどこに忘れましたか

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ボクガ イク カブラギ イク ダヨ 「萌々子ちゃん、こちらが鏑木先生だよ。萌々子ちゃんの憧れの」 「え……えぇっ!?」 勢いよく上半身を起こすと、髪がボサッとした気がするけど、今はそれどころではない。 この少女が鏑木郁。 待って。『僕』? 「だだ、男性……?」 「うん、僕、男性」 郁はふふっと笑いながら、私の頭をぽんぽんと叩いた。 小柄と言っても、私よりは身長が高くて、ほんの少し見上げる形になる。 なんだか、萌え仕草をされたような……。
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