仕事をさせてください

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季節は秋。と言いたいはずの九月の中旬。 今年も異常気象なのか、未だに暑い日があり、体調管理が難しい日が続いている。 特に、不規則で自分を大切にしない郁の管理は、本当に難しい。 そして、私が困っていることはそれだけに止まらない。 「郁」 「なあに?」 「相変わらず可愛い……!」 くりっとした目を瞬かせて、首を傾げた郁は悶絶するほど可愛い。 「モモ?」 「何でもありません。私は仕事がしたいです」 「モモはいい仕事をしてるよ?」 「炊事洗濯、買い物にお掃除。私は家政婦ではありません!」 「モモは、モモだよ」 「なんか、話がズレてます!」 もうもう!
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