がらくたと屑

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ああ、頭が痛い。 ゴミが散らかり放題の部屋の中で、 俺は最悪の気分で目が覚めた。 昨日飲んだ缶ビールの空き缶がテーブルやら床に 散乱している。 いったい何本飲んだのか、自分の馬鹿さ加減に呆れる。 カーテンが中途半端にめくれており、そこからの太陽の光で 目が覚めてしまったようだ。 手元のスマホを見ると朝の5時。 二度寝するには微妙な時間だったため、俺は仕事に行く準備をすることにした。 いつもは騒がしい隣の部屋も朝だからか静かだ。 毎晩女を連れ込み、嬌声が聞こえて辟易している。 この壁の薄さどうにかしてほしいよな、と考えながら俺は朝シャンをすることにした。 俺は脱ぎ散らかした服や、コンビニで買った弁当が落ちて足の踏み場のない 自分の部屋の中を横切って風呂場に向かって足を進めた。 「…ッッツ!!」 どうやらなにか踏んでしまったようでピリっとした痛みが身体を貫く。 足の裏をみてみるとネジのようなものが落ちていた。 「……ああもうめんどい」 治まらない頭痛、足の痛み、これからの仕事。 なんだかすべてにイライラしてきて、俺は手身近にあったビニールの袋に その辺にあったゴミみたいなものを突っ込んでいった。 もしかしたらゴミじゃないものもあったかもしれないけれど、 すべてゴミにしかみえなかった。
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