がらくたと屑

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「……資源ゴミは明後日だな。」 ……いい奴なんだろなと直感的に思った。 きっと、俺なんかより。 「いや、ありがとな。ご近所さんに怒られるとこだったわ。」 俺は自分が捨てたビニール袋を回収すると男にお礼を言った。 男は返事をせずにまた煙草を口に加えた。 俺が来る前よりずっと吸っていただろうその煙草は、もう小指の先ほど短くなっていた。 「最近越してきた人?今までここで会ったことなかったよな。」 このゴミ捨て場を利用しているらしい男もこの辺に住んでいるのだろう。 しかし俺はこんな金髪男を一度も見かけたことがなかった。 「………………」 「………………」 無視ですかさいですか。 俺もちょっと初対面にしては馴れ馴れしすぎたかなとは思ったが。 男は黙って煙草を携帯灰皿に突っ込むと家に帰るのだろうか歩き出した。 俺はといえばまあ別に気分を害したわけではなかったので、家に帰ることにした。 イライラしていた気分は冷や水をかけられたように、なくなっていた。
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