第四章

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 もうしばらく来ていなかった。最近は仕事も忙しくて、昼食はデスクでさっと済ませることが多い。  都心も都心、一等地と言っていい場所だが、公園にはそれなりの広さがある。遊具はあまりないが、ベンチが多めに設置されていた。  俺は近くにあった店でパンを買い、ベンチに座った。近所に勤めているらしい、会社員らしき人々の姿も多い。そういう人たちはみな一人で、もくもくと携帯を見たりしながら食事をしている。  ベビーカーを押した女性も何人かおり、小学生くらいの小さな子は、砂場のあたりで走り回っていた。  俺と会った頃の下田代はもうちょっと大きかった。そして走り回ってもいなかったし、もっと陰気そうだった。  社会人になってから、時間の流れはあっという間だった。八年前も七年前も、大して違いがないように思える。でも、あのくらいの年代の子どもにとっては違うだろう。 「すげぇな……」 「男漁りすか?」  気がつくとベンチの隣りに、男が座っていた。見慣れないキャップをかぶって、ラフな格好をした下田代だった。 「でも小学生に声かけるのとか、ちょっと危ないと思いますよ」 「誰がそんなことするか」
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