784人が本棚に入れています
本棚に追加
いちいち下田代ははっきりと口にするので、見えていなくてもよくわかった。押し当てられ、そしてゆっくりと入ってくる。体が震えて、声が殺せない。
「ああ…っ」
圧迫感はあるのに、痛みはほとんど感じなかった。じわじわと彼の形に広げられ、息苦しくて俺は荒い息をする。そのまま下田代は奥まで体を進めてくる。いっぱいに含まされたものの質量を強く感じる。
指や玩具とは、感覚が段違いだった。唾液が口の端からこぼれる。
「あ、や……っ、う」
何とか受け入れるので精一杯だった。刺激が強すぎてどうにかなりそうだ。苦しくて、俺は必死に呼吸を繰り返す。
「大丈夫すから、力抜いて」
耳元で下田代が言う。いつもと少し違うトーンの、静かな声だった。その吐息にさえ、俺の体は震える。
何とか強ばった体を緩めると、よりいっそう奥にまで入ってくる感覚があって、すべて埋められたのだと気づいた。
「んっ」
「大丈夫すか?」
「や……大丈夫なわけな……あっ」
軽く揺さぶられて、埋められているだけで精一杯だった俺はもがいた。でも手も足も自由に使えないから、本当にされるままになるしかない。
「ま……っ、待て」
最初のコメントを投稿しよう!