第四章

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 いちいち下田代ははっきりと口にするので、見えていなくてもよくわかった。押し当てられ、そしてゆっくりと入ってくる。体が震えて、声が殺せない。 「ああ…っ」  圧迫感はあるのに、痛みはほとんど感じなかった。じわじわと彼の形に広げられ、息苦しくて俺は荒い息をする。そのまま下田代は奥まで体を進めてくる。いっぱいに含まされたものの質量を強く感じる。  指や玩具とは、感覚が段違いだった。唾液が口の端からこぼれる。 「あ、や……っ、う」  何とか受け入れるので精一杯だった。刺激が強すぎてどうにかなりそうだ。苦しくて、俺は必死に呼吸を繰り返す。 「大丈夫すから、力抜いて」  耳元で下田代が言う。いつもと少し違うトーンの、静かな声だった。その吐息にさえ、俺の体は震える。  何とか強ばった体を緩めると、よりいっそう奥にまで入ってくる感覚があって、すべて埋められたのだと気づいた。 「んっ」 「大丈夫すか?」 「や……大丈夫なわけな……あっ」  軽く揺さぶられて、埋められているだけで精一杯だった俺はもがいた。でも手も足も自由に使えないから、本当にされるままになるしかない。 「ま……っ、待て」
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