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二人の魔女1
森の中で一人の少女がたたずんでいる。少女は青色の短い髪をしていて、腰には銃を携えている。
「死んでいるの?」
そう尋ねる少女の目の前には、赤い長い髪をした少女が倒れている。
「……生きてるよ」
赤髪の少女は答えた。
とある大陸、デッカランド。ここではほとんどの女性が、いわゆる魔法を使うことができ、彼女たちは魔女と呼ばれた。魔女たちは、依頼を受け、魔物退治や人命救助などを行うギルド、魔女ギルドを立ち上げ、その存在は大陸で暮らす人々には欠かせないものとなった。
この日も一人の魔女が依頼を受け、ギルドが存在する都市、ドマンナカから、東にある森、ポカの森に赴いた。しかし少女には思いもよらぬ出会いが待っていた。
「いやー、腹が空いて死ぬとこだった。ありがとな!」
赤髪の少女はサンドイッチを口に運びながら言った。
「別に構わないわ、サンドイッチの一つや二つ。で、何でこんなところに倒れていたわけ?」
青髪の少女は尋ねた。
「それが、昼寝してたら荷物を盗まれちゃって、食糧も取られて行き倒れてたんだ」
笑顔でそう答える彼女を見て、青髪の少女は呆れた。
「魔物が潜む森の中で昼寝なんて、考えられないわね」
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