父からのメッセージ

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[△ × □] の図形が描かれ、 [N F S T O R D A ] の英文字がランダムに書かれると、 [NJ-54-33-12 ] の記号らしき英数字。 「暗号でしょうか?」  伯母さんが何気なくそう呟いた。  きっと佳乃子と伯父さんはそれを解こうとして、さっきから頭を悩ませていたんだろう。佳乃子がメガネを外して悔しそうに髪を掻きむしった。 「それがなんだかさっぱりわからない」 「皆んな、これを見て何か思い当たらないか?何でもいいので、閃いた事を言ってみてくれ」  伯父和樹は家族全員にそう言って意見を求めた。羽根はさっきからデスクの上に浮かんでいたが、特に反応することもなく静観している。
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