東京ノスタルジア

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「キャバクラのキャッチに田舎丸出しで対応したら引いてて草」  先に現地入りした友達の報告を聞きながら高速バスに揺られる。今日私は、東京に行くのだ。  行きのバスは、19時半ごろ東京に入った。気分を高揚させるは、首都高速から見える壮大な夜景。東京狭しといえども、人間ひとりの定規内に収まるはずなしの、スケール観のある夜景だった。街の放つ明かりは、やはり地方都市のそれとは異なる。今見ている景色の向こう側には、それはもうたくさんの生活が交錯していることだろう。なるほど、眠らない街とはよく言ったものだ。もし東京が生き物なら、寿命は短いだろうが、それさえかすんでしまうような圧倒的な生命エネルギーが潜在しているのかもしれない。そしてこれから私は、外側からではなく、内側から東京という街を眺めることになる。  新宿駅構内でお嬢を手配し、鶯谷まで山の手線で移動する。鶯谷は上野のひとつとなりなのだが、お盛んな人間しかいないんじゃないかと心配になるほどラブホテルが林立している。実際に駅前の通りは飲み屋二軒、あとはすべてラブホテルだった。  入る前に、恥ずかしながら「ラブホテル 使い方」で検索。意外に簡単だと聞いたことがあったが、パネルを操作するだけの簡単なお仕事。受付の人に宿泊ではなく休憩であることを伝え、部屋にてお嬢を待機。ティッシュの裏に薄いゴムを見つけてびっくりした。  15分くらい遅れてやってきたのは、めっちゃスタイルの良い仏像みたいな女性だった。かわいくなかったわけではないが、かわいいわけでもない。しかし、肌がきれいだったのと、スタイルが良かったのと、いい匂いがしたのと(もう気持ち悪い)髪がショートカットなのと、人妻を謳っていることで、萎えなかった。もうこれは拝むしかない。私がどんな目にあったのかここでは省略するが、一言でまとめるなら、掘られて、吹いた。これに尽きる。汚い話は、汚いものに耐性がある人に話して笑ってもらうに越したことはない。汚いこと、バンザイ!
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