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主人「ロビタ!食事をつくっておくれ」
ロビタ「はい、ご主人様」
主人「ロビタ、掃除をしなさい」
主人「はい、ご主人様」
ロビタ(M)『ピー(心中で?常時発するロビタの声)、今日も今日とてまめまめしく働くわれロビタ。我が頭脳、コンピュータにプログラムされしメモリー、家事一般メイド役としての諸事もろもろで充たされたり。それと関わりもなき空事のたぐい、これいっさい、われの関するものにあらず。しかるに……』
ミキ「マサト、マサトはどこなの?あなたはどこにいるの?」
マサト「ミキ、どこだ。きみはどこに行ってしまったんだ?ミキ、きみに会いたい……」
ロビタ『ピー、この人間と思しき一対の声、七夕なる今日の朝よりしきりに我が頭脳にひびきわたる。これなんぞや?仕組まれたるプログラムゆえとは思えず。いずれ我がご主人様のテレビ鑑賞などの折り、はからずも記憶したるものか。定かならずも耳に憂ざたきこと限りなし。我が勤めの邪魔すな……』
主人「ロビタや、ちょっと出かけてくる」
ロビタ「はい、ご主人様、お出かけですね。行ってらっしゃいませ。お帰りは何時ごろに?」
主人「そうだなあ、何時になるか……今晩はこれから七夕のお見合いパーティだ。うまく相手が見つかれば遅くなるし……ふられればすぐに帰って来るよ」
ロビタ「さようでございますか。よい御首尾を。お帰りまでに掃除を終え、夜食等もろもろをしつらえておきます」
主人「ああ、ありがとう。じゃ行ってくるよ」
ロビタ「あ、ちょっと。ネクタイが曲がっています……これでよしと。さあ、ご主人様、はりきって!」
主人「おいおい、よせよ。日の丸なんかふるなよ。いったいどっからそんなもの取り出したんだ?……これで何回目のお見合いだと思っている、すぐに戻ってくるさ。じゃあな」
【家事用ロボットにして執事、且つ、一番大事な「ハート」も持つロビタ君】
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