第三話 Ayaの狙う組織J

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 場所は、台北駅の三番コインロッカーを使用すること。  既に鍵を抜いた。  鍵は同封する。  これに合う扉が指定の場所だ。  期限は、七月二十五日月曜日まで。  約束を破ったら、覚悟し給え。           Jより 「これがキーね。Kou、二十四日深夜二時にコインロッカーの場所を特定して来てくださらない? 私は、的確にスコープを覗ける場所を探すわ」 「OK、Aya」  凛が、そわそわして尋ねた。 「ToiとMoiへは怪我をさせない約束が契約に入っているか、再度確認されたし」 「それは、大丈夫です。李凛様」  Kouが契約書を作成した。  守るものが猫だとは知らなかったが、そのような文言は入れた覚えがある。 「Ayaは、Kouを死んでも信頼できると常日頃話しておった」  凛の突然の激白がKouに刺さった。 「常日頃……? どうしてだい、Aya」 「えっと、そ、それは……」  Ayaは、膝に両手を当てて困った。 「言い淀むことはないだろう。Ayaは、凛の教育係であった。つかまり立ちのトレーニングから、既知の間柄である」 「るーるるー。るるーるるー。らららららーら、らららら……」  凛が立ち上がって歌い、軽快なステップで踊り出した。  ToiもMoiも凛にじゃれつく。     
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