第四話 組織Jのやつら

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 凛は、到着すると、リビングが落ち着くと、ToiとMoiのキャリーバッグを持って休んだ。  早速、二匹を自由にしてやった。 「ToiとMoiは、凛が肌身離さずいるのが幸せだとAyaの考えを聞き、本当に連れて行ったが、正しかったのか? 窮屈ではなかったか? Kou」 「はい、大丈夫だと思いますよ。離れていては、ご心配でしょう」  すました顔ながら、にこやかにKouは応じた。  そこへ、凛に呼ばれた雪がワゴンを押して来た。  特別なレシピのミックスジュースをピッチャーからグラスに注いだ。 「Ayaはどうしたであろうか? Kouよ」  凛は、くっとジュースを飲み干した後、ToiとMoiを膝に抱かかえた。 「大丈夫でしょう。今に戻って来ますよ」  Kouは、何か手土産があるのではないかと、Ayaの帰りを楽しみにしていた。  Kouの勘は外れないと、よくAyaも言う。  ◇◇◇  Ayaは、台北駅には、もう李凛やその愛猫のToiやMoiもいないと分かっていた。  Kouなら連れて帰るはずだと確信があったからだ。 「OK。やはり、もう大丈夫ね」  まだ、残党がいるはずだと、ハイヤーを回していた。  後部座席には既にぐったりとした女を乗せている。     
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