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凛は、到着すると、リビングが落ち着くと、ToiとMoiのキャリーバッグを持って休んだ。
早速、二匹を自由にしてやった。
「ToiとMoiは、凛が肌身離さずいるのが幸せだとAyaの考えを聞き、本当に連れて行ったが、正しかったのか? 窮屈ではなかったか? Kou」
「はい、大丈夫だと思いますよ。離れていては、ご心配でしょう」
すました顔ながら、にこやかにKouは応じた。
そこへ、凛に呼ばれた雪がワゴンを押して来た。
特別なレシピのミックスジュースをピッチャーからグラスに注いだ。
「Ayaはどうしたであろうか? Kouよ」
凛は、くっとジュースを飲み干した後、ToiとMoiを膝に抱かかえた。
「大丈夫でしょう。今に戻って来ますよ」
Kouは、何か手土産があるのではないかと、Ayaの帰りを楽しみにしていた。
Kouの勘は外れないと、よくAyaも言う。
◇◇◇
Ayaは、台北駅には、もう李凛やその愛猫のToiやMoiもいないと分かっていた。
Kouなら連れて帰るはずだと確信があったからだ。
「OK。やはり、もう大丈夫ね」
まだ、残党がいるはずだと、ハイヤーを回していた。
後部座席には既にぐったりとした女を乗せている。
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