それホントですか?

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美沙緒ちゃんと先生が付き合ってた……? 私と会ってから変わったって美沙緒ちゃんは言ったけど、私はそんなの全然覚えてないよ。 美沙緒ちゃんは困惑する私を睨みつける。 「全然覚えてないって顔してるわね」 私は美沙緒ちゃんの視線が怖くて返事も、頷くこともできない。 でも美沙緒ちゃんはそのまま続ける。 「覚えてなくても無理ないわ。まだあんたが家に来たばかりの、喋りもしないお人形さんみたいだった頃のことだもの」 「おい、そのくらいにしとけ」 先生が美沙緒ちゃんを止めに入る。 「元カノの私よりも、その子を庇うのね」 美沙緒ちゃんは悲しそうな顔で先生を見た。 二人は別れたみたいだけど、美沙緒ちゃんはたぶんまだ先生が好きなんだ。 いくら恋をしたことがない私でも流石に美沙緒ちゃんの顔を見れば分かる。 でもその二人が別れた理由が私ってどういうこと……? 「あんたも、ここまで話してどういうことか分かったんじゃない?」 「美沙緒、やめろ」 「どういう、ことって……」 正直頭が混乱して考えがまとまらない。 私のせいで二人は別れたの? だとしたら私は何をしたんだろう……。 今出来ることを考えてみる。 思いつくのは謝ることだけ。 「……ごめんなさい」 「黒須が謝ることじゃない、俺達は」 「でも、二人が別れたのは私のせいなんですよね」 先生が何か言おうとしたのは分かった。 けど今は聞きたくなくて私は言葉を遮ってそう言った。
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