水川君

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とか思いながら先生の方を見ていたら、ばっちり先生と目が合ってしまった。 こっちを見るとは思わなかったから、思いっきり目を逸らしちゃった。 隣にいる美月の方を見てみるけど、今先生から目を逸らしたことは気付かれてないみたい。 ちょっとホッとした。 今の反応を見られてたら、何かしら追及されそうな気がするし。 美月も恋歌もそういうのよく気付くから。 「恋歌ってば、白金先生のこと本当に好きになったなんて言い出さないわよね。昨日は分かってるなんて言ってたけど」 「大丈夫じゃない?恋歌、結構熱しやすくて冷めやすいタイプだし」 「それもそうね。あたし達は先に教室に行ってましょう」 美月のその言葉で私達は女子の群れを横目に教室に向かった。
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