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教室に着いた私達は鞄から教科書を出したり、授業の準備をしている。
そこで、恋歌が教室に入って来るのが見えた。
私と美月を見付けると、小走りで近寄って来る。
「奈心ー、美月!おはよーう!!」
「おはよ恋歌」
「おはよう、白金先生やっぱりモテモテだったわね」
「2人とも見てたの?来れば良かったのにー」
「行かないわよ、私達は白金先生のファンじゃないんだから。ね、奈心」
「う、うん」
突然同意を求められて、私は上ずった声を出してしまった。
「もったいないなぁ、あんなイケメン滅多に見れないのに。目の保養だよ?」
そう言う恋歌に対して美月は、「はぁ」とため息をついたのだった。
あの後、私達が暫く色々な話をして盛り上がっていたところ。
クラスの女子達がざわつき始めた。
なんだろうと思って女子の視線を追うと、そこにいたのは水川君だった。
水川君て中学の時も人気だったけど、高校でも相変わらず人気なんだな。
同じクラスになるのは中学以来だから、高校でもこんなに人気だっていうのは知らなかった。
ちなみに、私をいじめていた水川君のファンとは今も学校は同じ。
でも高校生になって水川君とクラスが変わってからはいじめて来なくなった。
接点も無くなったし、顔を合わせる事が無くなったのもあるかな。
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