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水川君は女子に囲まれて困り気味。
騒いでる女子達とそれに押され気味の水川君の方を見ていると、水川君の目線がこっちに向いて。
私と目が合ったと思ったらにこっと笑いかけてきた。
すると、それを見ていた恋歌がなぜか興奮していた。
「ねぇ!ねぇ!美月見た今の!?」
「ええ、見たわよ」
美月は、恋歌のテンションに呆れてるみたい。
「奈心も気付いたでしょ!」
私はというと恋歌の気迫に押されていた。
「気付くって、何に」
「良吾君、奈心の方見て笑ったんだよー!」
「それがどうかしたの?それになんで私の方?」
「奈心鈍感すぎー、それは水川君が奈心のこと――――――」
と、恋歌がそこまで言った所で、
「恋歌」
美月がそれを遮った。
「あー、ごめんごめん」
あははー、と笑いながら謝る恋歌。
私は恋歌が何を言おうとしたのか気になったけど、美月が止めたのをわざわざ聞く気になれなかった。
恋歌、なんて言おうとしてたんだろ。
『水川君が奈心のこと――――――』
水川君が私のこと……。
なんだろう。
そこで私はあることを思い出した。
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