水川君

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白金先生が言ってたあの言葉。 水川君が私の事ずっと心配してくれてるって。 ということは恋歌が言いたかったのは水川君が私のこと心配してくれてるってことだったのかな。 水川君が私のことを心配してくれる理由も、美月が恋歌の言おうとした事を止めたのもどうしてなのか分からない。 そんなことを考え込んでいるうちに授業が始まって、私は考えるのをやめて、勉強に集中した。 「ん???っ! 疲れたぁ、やっとお昼だよー」 恋歌が伸びをしながら言う。 「あたし達もお昼にしましょうか」 美月がそう言って、私達もお弁当を出そうとした、その時に気付いた。 私、今日お弁当持ってくるの忘れたー!! そっか、今日珍しく美沙緒ちゃんが下りて来たから、後ろからのプレッシャーで作るの忘れちゃったんだ。 しょうがない購買行って来よう。 でもウチの学校の購買って人気だから昼休みが始まったらすぐに教室を出ないと間に合わないんだよね。 「ごめん、2人とも。私今日お弁当忘れちゃったから急いで購買行ってくる!先に食べてていいからっ」 「奈心がお弁当忘れるなんて珍しいねー。ほら、早く行かないと!」 「うん、行ってきますっ」 2人の「行ってらしゃい」の声を背に私は教室を飛び出した。
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